前回の記事では、ケアンズの海「グリーン島」でのアクティビティについてご紹介しました。 今回は、ケアンズ旅行のもう一つのハイライト、山（熱帯雨林）のアクティビティ「キュランダ（Kuranda）」について、4泊6日の旅程の中で実際に体験した内容を徹底レビューします！
「海もいいけど、世界遺産の熱帯雨林も見てみたい」 「鉄道とロープウェイ、どっちを使うのが正解？」 「ツアーを使わず自分で行けるの？」
そんな疑問を持っている方に向けて、初めての海外旅行でも失敗しないキュランダ観光の全て（費用、スケジュール、注意点）を、私たち夫婦のリアルな視点でまとめました。これからケアンズへ行く方の参考になれば嬉しいです。
なぜ「キュランダ」に行くべき？2つの世界遺産を制覇せよ
ケアンズ旅行の最大の魅力は、海（グレート・バリア・リーフ）と山（熱帯雨林）、2つの世界遺産が隣接しているという点です。
私たちは海より山派なので、グリーン島よりも時間をかけて熱帯雨林を楽しむ計画を立てました。ということで、私たちが選んだのが「キュランダ1日ツアー」です。 キュランダは、世界最古の熱帯雨林に囲まれた高原の村。映画『アバター』のモデルになったとも噂される神秘的なジャングルや、レトロな鉄道、そしてオーストラリア固有の動物たちとの触れ合いが楽しめます。
結果として、前日のグリーン島ツアーとは全く違うオーストラリアの雄大さを感じられ、大満足の非日常体験でした。
個人手配 vs 現地ツアー！初心者が選ぶべきはどっち？
旅行の計画段階で一番悩んだのが、「自分たちで切符を買って行くか」それとも「ツアーに申し込むか」という点です。
結論から言うと、初めての海外旅行なら「現地オプショナルツアー」一択です。
個人手配のメリット・デメリット
- メリット： 費用が最安で済む。自由に行動できる。
- デメリット： 鉄道とスカイレール（ロープウェイ）の駅が離れており、移動手段（バスやUber）を自分で手配する必要がある。チケット完売のリスクがある。
ツアーのメリット・デメリット
- メリット： ホテル送迎があるため、移動の不安がゼロ。主要な見どころ（アーミーダックや動物園、昼食）のチケットも含まれていることが多い。
- デメリット： 個人手配より数千円高くなる。集合時間に縛られる。
通常の観光地であれば、レストランの選択肢が多いので、昼食付きツアーよりも自分たちでお店を決める方が満足度が高くなりますが、キュランダでのレストランの数は限られています。心配していた昼食もバリエーション豊富なオーストラリア流BBQランチで大満足でした。
【キュランダ鉄道編】レトロ列車で巡る「世界の車窓から」の絶景
ここからは、私たちが体験したキュランダ1日ツアーの内容と体験談を時系列でご紹介します。まずはキュランダ鉄道での絶景体験です。
06:30 起床：ホテルで朝食
前日に体験した熱気球＆グリーンに引き続き、キュランダ1日ツアーも私たちが宿泊したホテルが集合場所になっていたので、余裕を持って朝の時間を過ごすことができました。
08:00 送迎車に乗車
送迎車の到着が予定よりも遅れて少し不安でした。同じような送迎車が何台もホテル前に到着するので、自分がどこのツアー会社から申し込んだのか覚えておく必要があります。バウチャーを手元に用意しておくことをおすすめします。
09:00 キュランダ鉄道に乗車！1時間半のレトロな旅
駅の売店でキュランダ鉄道キャップを購入！いよいよ100年以上の歴史を持つ「キュランダ高原鉄道」に乗車します。ここから終点まで、片道約1時間半のレトロな絶景旅が始まります。
木造のレトロな車両は車内の雰囲気も抜群！車内は指定席ですが、片側が通路になった座席配置のため右側・左側問わずに景色が眺めやすい作りになっています。
私たちの席の隣には日本人の家族が座っていました。おそらくツアー会社の配慮で日本人同士が近くになるように座席指定されているのだと思います。
時速30kmほどのゆっくりとしたスピードで走るため、ゆっくりと絶景を眺めることができます。
壮大な大自然だけでなく、ヘアピンカーブのタイミングでキュランダ鉄道の先頭車両も写真に収めることができます！
終点のキュランダ駅に着く直前に「バロンフォールズ駅」で10分ほど停車します。この時間で鉄道から降りる人が多いのですが、誰もいない鉄道内で写真を撮れる絶好のタイミングでもあります。
私たちのケアンズ旅行は乾季にあたる7月のためバロン滝の水量は少なめでしたが、雨季は水量も増えて迫力ある滝を見ることができるようです。
10:30 キュランダ村に到着
「キュランダ」はアボリジニの言葉で「熱帯雨林の村」を意味するそうです。村全体が熱帯雨林に囲まれたような美しい場所にあり、駅舎を降りた瞬間から非日常感に包まれます。
キュランダ村でのランチやアクティビティは次の章でご紹介します。
【キュランダ村編】アボリジニの歴史に触れる文化体験
10:30 キュランダ村でカフェとショッピング
村のメインストリートは小さく、歩いてすぐに周ることができます。村にはアーティストが多く住んでおり、工芸品店やマーケット、カフェなどが並んでいます。
私たちは、アボリジニらしいユニークなアート作品や工芸品を販売するギフトショップ、ローカルな雰囲気のカフェに立ち寄りました。
1時間45分ほどキュランダ村を散策したあと、バスでレインフォレステーションに向かいます。
11:45 レインフォレステーションでBBQビュッフェ
レインフォレストステーションはキュランダ村の近くに位置する、アクティビティ、アボリジニ文化体験、動物との触れ合いができる複合施設です。
到着後にまずはオーストラリア流のBBQビュッフェを食べました（ランチはツアー代に含まれています）。肉やサラダ、フルーツなど様々な食材を楽しむことができます。
12:30 パマギリ・アボリジナル文化体験
ここではオーストラリアの先住民族・アボリジニの文化を体験することができます。伝統的なダンスや音楽のパフォーマンスは迫力満点でした。
パフォーマンスの後は、ブーメラン投げと槍投げのデモンストレーションと体験コーナーです。ブーメランはなかなか手元に戻ってきませんでしたが、地元スタッフがとても丁寧に教えてくれるので、初めてでも楽しめました。アボリジニの人々が狩りで使っていた知恵と技術に触れる貴重な体験でした。
13:30 アーミーダック熱帯雨林ツアー
このツアーで最も印象的だったのが、水陸両用車「アーミーダック」に乗って熱帯雨林を探検するツアーです。
第二次世界大戦中に活躍した本物の水陸両用車に乗って、ジャングルの中の陸路と、池や川などの水路を進んでいきます。ガイドさんが、熱帯雨林の植物や動物について、ユーモアを交えながら説明してくれます。水路に入ると、水しぶきを上げながら進むアーミーダックに、車内から歓声が上がりました。太古の姿を残す世界最古の熱帯雨林の壮大さを肌で感じることができました。
14:30 コアラ&ワイルドライフパークで動物との触れ合い
オーストラリアといえば、カンガルーとコアラ。このエリアでは、オーストラリアを代表する様々な動物を見ることができます。カンガルーには間近で触れ合うこともできます。
コアラとの触れ合い（抱っこ体験）は時間が決められており、私たちは遠くから見ることしかできませんでした。
15:30 キュランダ駅へ移動し、スカイレールへ
キュランダでの体験を終え、いよいよツアーのフィナーレ「スカイレール」へ向かいます！
【スカイレール編】世界遺産の森を見下ろす空中散歩でフィナーレ
16:00 スカイレールで熱帯雨林の上を滑空
スカイレールは全長7.5km、世界最長のゴンドラの一つで、文字通り熱帯雨林の真上を滑るように進んでいきます。周囲にはどこまでも広がる濃密な熱帯雨林が広がり、そのスケールに圧倒されました。
終点のスミスフィールド駅までの間に、バロンフォールズ駅とレッドピーク駅で途中下車することができます。レッドピーク駅ではボードウォークを10分程度歩き、1億3千年の歴史を持つ熱帯雨林を肌で感じることができます。
17:30 スミスフィールド駅からバスでホテルへ
スミスフィールド駅のお土産売り場でコアラのぬいぐるみを購入しました。駅前で再び送迎バスに乗車してホテルへ戻ります。
まとめ：ケアンズ旅行でキュランダは「必須」
ケアンズの魅力は、青い海（グレート・バリア・リーフ）だけではありません。緑の熱帯雨林の世界遺産「キュランダ」も、同じくらい、いやそれ以上に感動的で、日本では決して味わえない非日常体験を提供してくれます。
歴史的な高原列車に乗り、太古の森を探検し、空からその雄大さを眺める。このキュランダ1日ツアーは、初めての海外旅行を最高の体験にするための「必須」のアクティビティです。ケアンズを訪れる際は、ぜひこのツアーを検討してみてください！
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